仮想通貨と聞くと、”ビッドコイン”という単語が一目散に浮かびますよね!
ちなみに僕も仮想通貨についてはテレビの情報などで
「ビッドコインのバブルが崩壊したんだー。」
くらいの知識しかありません。(笑)
そんな状態の僕でも「こんな発想あるんだ~。」と、興味を惹かれた仮想通貨サービスがあったので、ご紹介したいと思います。
世の中には、みんなの知らないところで面白いアイデアを発揮している人がいて、本記事で紹介するサービスもその1つです!
知っておくと気の知れた人との話のネタになるかもしれませんので、ぜひ本記事をご覧になってください。(^^)
1.”人に贈る仮想通貨”「レターポット」
本記事で紹介する仮想通貨サービスは、お笑い芸人 兼 絵本作家である”キングコング西野亮廣さん”がつくった「レターポット」です!
レターポットは開始早々から、ユーザー数がみるみる増加し、意外にもたくさんの人が利用しているみたいです。
【レターポット】ユーザー数5万人突破!!
https://t.co/0k4p4NvOmB pic.twitter.com/GQrNphekLN— キンコン西野(映画えんとつ町のプペル) (@nishinoakihiro) February 23, 2018
レターポットとは
レターポットのサービス内容は1回聞いただけだと
「ん?なんだそれ?」
と思いがちで、
「いいサービスか?それ~(‘;’)」
と、あまり賛同できない方もいらっしゃるかもしれません。
レターポットは簡単に言うと、ネット上で、文字をお金で買い、買った文字で感謝や支援のレター(手紙)を誰かに贈ることが出来るサービスです。
もらった文字は、また他の誰かに贈ることが出来ます。
そして、文字の値段は1文字5円。
お金が掛かった文字となると、相手のことを想って、大切に文章を書く意識が芽生え、テキトーな相手には決して贈らないですよね。
また、誰かが自分の為にお金が掛かった文字を使ってくれたら、申し訳ない気持ちになるほど嬉しいものです。
レターポットは換金できない
ここまで、聞くと「レターポット」は仮想通貨サービスだし、たくさんレター(文字)をもらえば、お金が稼げると思った方も少なくないと思います。
しかし結論申し上げると、レターポットで所有している文字を、お金に換金することは出来ません。
レターポット制作者の西野さんが、ブログでこんなことをおっしゃってます。
僕はマネーゲームの通貨には一切興味がなくて、人助けの為の通貨にしか興味がありません。なので、投機の要素は徹底的に排除します。
出典:キングコング西野 LINE BLOG
仮想通貨サービスではあるけれど、投機(短期的に利益を得ようとすること)目的には絶対に使わせたくないという製作者の信念があるということです。
なので今後もレターポットの換金制度は導入されないと思われます。
レターポットの目的
レターポットは、自分の利益(見返り)を求めず、人に感謝や支援を贈与するサービスで、その目的は、大きく分けて2つあります。
- いらない(ムダになってしまう)贈り物を減らしたい。
- 個人の「信頼」と「感謝」を可視化(見えるように)したい。
①いらない(ムダになってしまう)贈り物を減らす。
昔と比べて、現代には「すごく安いもの」「すごく美味しいもの」などがたくさんあり、いわばモノに溢れている時代となっています。
モノが不足していた昔だったら、贈り物は相手の幸せに直結していました。
ですが、モノで溢れる現代では、なるべく自分の持ち物をコンパクトにして、好きなタイミングで、好きなモノを手に入れたいと考えるようになりました。
その結果、贈り物によって、その選択肢が奪われてしまうことにストレスを感じる場面も増えてきたのです。
要らないモノを「要らない」と言いたくなる。
でも言うと贈り主の機嫌を損ねてしまうから、仕方なく受け取り、捨てられない。
こんな現代のジレンマを解消する1つの装置として、お金を費やし「価値のある文字」を贈り合えるレターポットが開発されたんだそうです。
②個人の「信頼」と「感謝」を可視化(見えるように)する。
レターポットでは日々、人から感謝されることをして、信頼されている人には自動的にレター(文字)が届きます。
そりゃ良くしてくれる人、頑張っている人には、感謝の言葉やエールを贈りたいですもんね。
つまり
レターがたくさん届いている人 = 感謝されている = 信頼できる
レターポットの情報から、その人がどれだけ信頼できる人かを判断することができるんです。
このように人の信頼度が見えるようになれば、その人が何か行動を起こすとき、周りに協力してもらいやすくなるといったメリットが発生し、新たに人の役に立つモノを生みだす手助けになるかもしれませんね。(^^)
ここまで文字でつらつらと説明しているので、分かりにくかった方はレターポットの動画紹介もあったので、ぜひご覧になってください。(3分程度の短い動画です。)
2.レターポットの構造
レターポットには、「個人ポット」と「公開ポット」と呼ばれる2種類のポットが存在します。
個人ポット
出典:https://ytans.com/nishino-akihiro/letterpot-shikumi
個人ポットはレターポットのユーザー同士がそれぞれもっているポット(アカウント)のことで、個人間でレター(文字)の贈与を行うことができ、贈った言葉は非公開です。
また、人からもらったレター(文字)は他の人へ贈ることが出来ます。
公開ポット
自分がレターポットで感銘を受けたのが、この公開ポットの活用方法です。
公開ポットとは、レターポット運営側が設置するポットで、何か大きな災害、被害が起きたときの支援資金調達に使われます。

公開ポットへレターを贈ると、そのレターは公開されます。

そして贈られたレターはレターポットの市場から消え、使用された ”文字料金” が運営側の資金となり、災害支援金として使用されます。
被災者の方に、一生懸命折った千羽鶴を贈ることよりも、心のこもった言葉とお金を届けることは、実に有益な贈り物であると思うので、公開ポット制度は広く普及していってほしいなと感じました。
まとめ
僕がレターポットについて知ったとき、こんな真っ直ぐに、誰かに贈与したい人が集まるサービスもあるんだなと、あったかい気持ちになりました。
現在のレターポットは ”α版” と称されていて、大幅な変更、改善を随時行っているみたいです。
奇想天外にエンタメを発信してくれている西野さんのことですから、これからどういったサービスに変貌させていくか期待しちゃいますね。(^^)